デジタル プロトタイピングは、製品開発プロセスの最初の段階に行うプロセスです。プロトタイプを実際に作成する代わりにデジタルで作成することで、アイデアやコンセプトをすばやく視覚化して確認できるため、数多くの設計案を検討できます。
品質に妥協することなく、プロトタイプ作成～製造を迅速化
1 人で作業する場合も大人数のチームで作業する場合も、プロトタイプ作成から製造までのプロセスには、スピード・俊敏性・探求心が必要となります。そこで Autodesk Fusion を利用すれば、プロセス間でスムーズに連携可能なコラボレーション環境を構築し、複雑な製品開発プロジェクトを成功に導くことができます。
さらに、多数の設計案を自動生成して検討したり、製造チームにアイデアをすばやく伝えたり、社内外の関係者といつでも簡単にコミュニケーションしたりと、Autodesk Fusion はあらゆるニーズに応えるパワフルな機能を幅広く搭載します。
Autodesk Fusion がもたらす主な成果
製品開発を迅速化
幅広いソフトウェアに対応する互換性や、自動化/コラボレーション機能などによって生産性が向上します。設計・製造の全ワークフローから付加価値のない単純作業を削減し、効率化できます。
チームワークを強化
設計/エンジニアリング チームや社内外の製造チームと連携しながら、市場投入の目標に向けて確実にプロジェクトを進めることができます。設計ファイルのバージョン管理も明確になり、行き違いがなくなります。
製品品質を向上
自動化された統合ワークフローで、設計のレビュー/修正プロセスやシミュレーション、プロトタイピングが容易になります。設計初期から製品の品質や信頼性を確認しながら改善していくことができます。
イノベーションを促進
デジタル プロトタイピングによって作業が迅速になるため、より多くの時間をかけてアイデアを検討し、製品の品質を高めることができます。
製品化までの時間を短縮
プロトタイピングやファブリケーションのプロセスを最適化することで、生産性が向上します。材料コスト、エンジニアリング コスト、固定経費なども削減できます。
製造パーツの不具合を防止
デジタル プロトタイピング、シミュレーション、データ管理、品質管理などの各種ツールを活用し、不具合の発生やそれに伴うコストを未然に防ぐことができます。
「Autodesk Fusion があれば、何でもできます。当社のエンジニアは Autodesk Fusion のおかげで、部品作成という最終目標に向けて集中して取り組むことができます。必要に応じて何度もプロトタイピングを繰り返しながら、機能をテスト・修正するサイクルをすばやく反復できます」
— Romar Engineering 社 アドバンスト マニュファクチャリング責任者/Steve Milanoski 氏
「Autodesk Fusion は、製造業の初心者にも始めやすいソフトウェアです。使い方を効果的に学ぶことができ、シンプルで使いやすく、エンジニア経験のない人でも新製品の機械設計を行えます。当社の可能性が広がり、クリエイティブな作業に集中して取り組めるようになりました」
— KORG Berlin 社 設計者/Samantha Melnyk 氏
「Autodesk Fusion のおかげで、開発プロセスの全フェーズをシームレスに進められるようになりました」
— BBi Autosport 社 創業者/Betim Berisha 氏
効率的なプロトタイピングとファブリケーションに必要な幅広い機能を搭載
コラボレーションが効率化
アセンブリ同時実行のワークフローによって、協力会社やクライアントとアセンブリを共有し、直接編集しながら、シームレスにコラボレーションできます。製造現場など、どこからでもすばやく簡単に Web ブラウザで 3D モデルを参照できます。
設計/修正サイクルが加速
自動モデリング機能でさまざまな設計案をすばやく検討できます。また、ジェネレーティブ デザイン機能では、製造手法やコストなどの条件を変更しながら多数の設計案を自動生成し、比較検討できます。
部品の性能をシミュレーション
有限要素解析（FEA）や射出成形シミュレーションを実行し、設計変更による製品性能や製造可能性への影響を予測できます。
後工程に役立つインサイト
射出成形シミュレーションを行って設計の製造可能性を確認したり、［キャンバス内レンダリング］機能で製造工程に入る前に設計の問題点を洗い出して改善したりできます。
直感的に図面を作成
製品の製造計画とともに詳細なモデルやアセンブリ図面を提示することで、関係者への説明が効率的かつわかりやすくなります。
板金のファブリケーション
シート メタル部品のスケッチ/モデリング、曲げやレリーフのルール設定、継ぎ目のギャップ設定、溶接に関する注記、ネスティングなど、さまざまな機能を利用しながらシート メタル部品の製造準備を行えます。
電気系/機械系 CAD の統合
ECAD と MCAD が 1 つに統合されたプラットフォームで、すばやく回路設計を行ったり、電気製品を 3D モデルで視覚化したり、PCB が設計アセンブリに収まるか確認したりできます。
積層造形と CAM
2 軸、3 軸、3+2 軸、4 軸、5 軸のフライス加工や、積層造形、切削加工、ハイブリッド製造に対応するさまざまな種類のツールパスを生成できます。また、工作機械にかける前に潜在的なエラーを特定し、解消できます。
ビジネスに合わせて選べるプランと価格
現在や将来のニーズに合わせて、最適なオプションを柔軟にお選びいただけます。
基本機能
Autodesk Fusion
3D CAD はもちろん、2 軸 ～ 3+2 軸加工の CAM、プラスチック部品の 3D プリント、クラウド コラボレーションなどの機能が統合された、クラウドベースの CAD/CAM ソフトウェアです。
拡張機能
Autodesk Fusion Manufacturing Extension
板金のネスティングを最適化。複数のシート メタル部品の板取りで無駄の無いように、自動でレイアウトを作成できます。
拡張機能
Autodesk Fusion Simulation Extension
さまざまな有限要素解析（FEA）機能でシミュレーションを行い、部品品質や性能を検証できます。
拡張機能
Autodesk Fusion Signal Integrity Extension
Ansys 社が提供する機能を搭載。高度かつ高速なプリント基板（PCB）の電磁界解析を行い、製造前に PCB の実際の性能を確認できます。
主な機能
Autodesk Fusion
Autodesk Fusion のサブスクリプションには、次の機能が含まれます。
CAM
- 2D および 2.5D 加工
- 3 軸加工
- 多軸位置決め
- 旋盤加工
- 複合旋盤加工
- ワーク座標系プローブ
- ツールパス シミュレーション
- マシニング アニメーション
積層造形（プラスチック）
- フィラメント溶解製法のツールパス作成
- 自動調整プログラミング
- パーツの方向付け
- Ultimaker、EOS、Renishaw などの 3D プリンターのライブラリ
- 手動によるパーツの方向設定
- 標準/カスタムのプリント パラメータ
- 中空部のインフィル パターン
- ツールパスと造形シミュレーション
- NC コードの書き出し
CAD
- スケッチ
- ダイレクト モデリング
- サーフェス モデリング
- パラメトリック モデリング
- メッシュ モデリング
- フリーフォーム モデリング
- レンダリング
- 統合された PCB 設計
- シート メタル設計
- アセンブリ モデリング
シミュレーション
- 静的応力解析
- モード周波数
- 熱伝導と熱応力
- 座屈
- 非線形応力
データ管理とコラボレーション
- ユーザー管理
- 管理ツール
- ファイルの書き出し
- バージョン管理
- クラウド ストレージ
- サード パーティ ファイルの AnyCAD を開く
- データの共有範囲を自由に設定
- コメントと朱書き
主な機能
Autodesk Fusion Manufacturing Extension
Autodesk Fusion の全機能に、次の機能を追加できます。
ネスティング
- 複数シートの自動ネスティング
- 設定/ツールパス、NC コードの作成
- レポートのカスタマイズ
- 材料、厚さ、パーツ数の自動検出
- ストック/材料の使用量の最適化
- コスト、材料の使用量、スタック サイズの分析
- 完全統合された使いやすい CAM によるツールパス作成
主な機能
Autodesk Fusion Simulation Extension
Autodesk Fusion の全機能に、次の機能を追加できます。
シミュレーション
- プラスチック射出成形シミュレーション
- 非線形静的応力
- 電子機器冷却
- 準静的イベント シミュレーション
- 動的イベント シミュレーション
- モード周波数
- シェイプ最適化
- 構造座屈
- 熱の定常状態
- 熱応力
主な機能
Autodesk Fusion Signal Integrity Extension
Autodesk Fusion の全機能に、次の機能を追加できます。
信号の整合性
- シンプルなパラメータ入力と設定
- PCB インピーダンス整合
- 信号遅延、トレース長、インピーダンス、カップリングの予測
- 2D の PCB 設計に色分けされたオーバーレイを重ねることで違反フラグを視覚化
ラピッド プロトタイピング ソフトウェアに関するよくある質問（FAQ）
「ファブリケーション」とは、設計した部品をどのような方法で製造するかを検討するプロセスです。社外の製造業者に設計を送信して製造することも、社内で製造することもできます。
Autodesk Fusion と拡張機能は、デジタル プロトタイピングに役立つさまざまなツールを搭載します。例えば 3D モデリング、ラティス生成、PCB 設計、積層造形、シミュレーション、自動モデリング、ジェネレーティブ デザイン、レンダリングなどです。
また、コンカレント設計やモデルのパブリック共有機能を利用することで、チームでシームレスに連携しながらデジタル プロトタイピングを行えます。さらに、従量課金制のプランを利用すれば、製品開発サイクル中のニーズに合わせて柔軟にツールにアクセスできます。
Autodesk Fusion のツールで仮想的なプロトタイプを生成することで、物理的なプロトタイプの作成をゼロから最小限に抑えることができ、コストの削減につながります。また、Autodesk Fusion に搭載される幅広い機能で、潜在的なリスクをすばやく検出し、さまざまなソリューションを検討し、社内外の関係者に変更点を効果的に伝えることができます。
さらに、モデルやアセンブリから製造性の高い設計を作成できるため、製造/ファブリケーションが容易になります。CAM や積層造形に対応したツールパスを生成したり、シート メタルの曲げ方や切断方法を設計したり、材料の無駄を最低限にする板取り方法を自動的に作成したり、プラスチック射出成形の製造可能性をシミュレーションしたりもできます。
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